たわけ息子 その後

この夏 20歳になる我がたわけ息子と、何とふたりっきりで 
先週姫路城へ行ったの。

世界遺産だし、 改修工事が今月から長期にわたるので
もうしばらくは 見れないから、行きたいとの息子の声に
ほな、行こうかと。

平日にも関わらず、老若男女、国際色豊かな人々であふれ 待ち時間
もある中、 それはそれは見事な桜と、昔のまんま(小学生の時
遠足で、来たな–)の壮大なお城の マッチングに 言葉を失って
しまうほどでしたわ。

俺が連れてきてやった、と言う息子と 母さんが行かなかったらひとりで
よう 来れへんかったくせにと言い合いながら、息子とこんなデ-トは
もうこれから できひんやろな–と又別の感激もあった。

今年 最後の浪人生活を始めた息子。
去年も予備校を途中で 行かなくなって、 今年こそはと、彼にあった予備校を
見つけて やる気になっていた。
入学願書を出す前日に「やっぱり 宅浪にする。」と 何度も 話しあったのに
急に自分のやり方を 主張しだして。
もう、勝手にせ————い。

我が家に桜の咲く日は 遠い。

「たわけ 息子」の歌詞を 息子は見て知ってたみたい。
多分 自分の事だと 気づいていたやろな。
今回の チキンライブで 高校の時の友達が この歌詞を見たいと
いってくれたので ブログに載せちゃいま—す。

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Chicken George Live !

神戸の老舗ライブハウス、チキンジョージは
今年30周年だという。
30年前、チキンが生まれた頃から神威は出演しているのだよ。
阪神大震災ではつぶれて建て直し、場所を変えたり
その後の不景気で一時閉鎖したり。。 
いろいろあったらしいけど、東京に住んでいる私はよく知らなくて
でもこうやって、神威の復活に沿うように
また活発に経営してくれてて(逆だねw)、とてもとても嬉しい。
こんなヘタっぴなアマバンドを喜んで出演させてくれて
感謝でいっぱいです。
店長、ありがとうね。
愛するチキンジョージ! 神威のホーム。
35周年、40周年とずっとずっと盛り上げてくださいな。

3/27にライブやりました。
大好きな仲間のアップルハウスと対バン。
想いが深すぎて、完成できないんじゃないかと何度も何度もリハを繰り返した
「Eternity」も披露できた。

こんな素敵な輝く時間がもてて、音楽の神様に感謝です。

そして、心から信頼するメンバー。
このメンバーに巡り合えたなんて、きっと私は祝福されているのでしょう。
よし、次もがんばるぞー

Eternity

2008年 11月27日 晴れわたった爽やかな日だった

私と中高6年間一緒に過ごした アベ(旧姓がニックネーム)のお葬式

クリスチャンの私にとって 仏教のお葬式は、イメージが暗くてお経も意味不明で

あまり居心地のいいものじゃないけど この日は違った

愛するご主人や私たちに向けて 彼女自身が残したメッセージが語られ・・・

哀しいのになんだか暖かかった

出棺の時のBGMは 「しめっぽいのはイヤだから」と

彼女が指定した BOOMの「風になりたい」

♪ 天国じゃなくても 楽園じゃなくても

  あなたに会えた幸せ 感じて 風になりたい

サンバのリズムが明るくて せつなくて・・・

 

帰ってから神威のメンバーに 「アベの歌を作りたい」とメール

サノから 「びっくりした 同じこと考えてたよ」

 

サノが書いた歌詞にエッセがメロディーをつけた

いつも曲のアレンジは スタジオで音を出しながら考えて行くのだけど

この曲は一人で静かに考えきりたかった

生ピアノ一本で弾き語りしたら フォーク調にもなり得るメロディー

サノはMISIA みたいにソウルフルに歌いたいと言う

どうしたらダイナミックに表現できるんだろう

参考にしたいと思ったバラード3曲を聞き込んだ後は 一切の音をシャットダウン

TVもつけない、他人の音楽も聴かない

頭の中でピアノのイントロから音を「鳴らす」

違う・・!

「ストップ」「巻き戻し」「再生」をくり返す

ある時は お皿を洗いながら ある時は ソファーにぼーっと座って

考え続けた 文字通り 四六時中

そうやって4日目、最後はピアノとサノの「ありがとう・・・」の声

ピアノが残って ラスト4拍にウィンドチャイム・・・・できた!

手元のメモに急いで書き留める

問題は曲全般に鳴り響いていた ストリングス音

「つうこ」

彼女のシンセしか考えられなかった

音色作りの達人、そして「ここで欲しい」ってところで

絶妙なフレーズを入れてくれる あのバランス感覚とセンス

なにより つうこなら私たちと同じ気持ちで弾いてくれる

そんな気がした

その日のうちに 「会いたい 10分時間作って」とメール

後は熱意だけで OKさせてしまった

だって 私のアタマの中で 既につうこのシンセが鳴ってたんだもの

後で 先に了解とってよって 他のメンバーに怒られたけど

ライブが終わって つうこは自身のブログで この曲への想いをつづっている

やっぱり・・・! こんな深い想いを持ってくれてたんだ

 

私自身 一つの曲にこんなに真剣に向き合ったのは初めて

こう書くと まるで私一人が プロデューサーになって 仕切ったみたいだけど

実際には サノに「こんな風に歌って」とか 他のメンバーに「こう弾いて」と

指示したわけではない(そんな力量もないしね)

エッセのせつないピアノ、オロの「泣き」のギターソロ、ヨシのドラマチックなベースライン

そしてサノのストレートな歌

何も言わなくても リハを重ねるたびに 私のアタマの中のEternity と一緒になって行った

静寂に包まれた 世間から聖別されたような 不思議なあの4日間

神様に導かれてできた曲なんだと思う